「300円」と書いた息子の答案に、先生は大きなバツをつけた。
その下には赤字で「問題をよく読もう!」。
私は答案を見た瞬間、思わず首をかしげた。
問題文はこうだった。
「100円玉を4枚持っています。そのうち1枚をお父さんにあげました。今、何円持っていますか?」
息子の答えは300円。
どう考えても正解にしか思えなかった。
ところが、先生の採点は不正解だった。
息子は小学6年生。
普段から算数が得意というわけではない。
だからこそ、先生にバツをつけられると、自分が間違えたと思い込んでしまう。
「お母さん、僕の考え方がおかしいのかな?」
息子は不安そうに答案を見つめていた。
私は息子の隣に座り、紙とペンを取り出した。
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