「お母さん、僕の答え、間違ってるの?」
小学3年生の息子が、赤ペンで大きくバツをつけられた算数のテストを持って帰ってきた。
問題はこうだった。
「箱の中に赤いボールが4個、青いボールが6個入っています。赤いボールを2個取り出しました。箱の中には何個残っていますか?」
息子の答えは「8個」。
計算式には、
4+6-2=8
と書いてある。
ところが、先生の採点は大きなバツ。
その下には赤字で、
「よく問題を読もう!」
と書かれていた。
私は最初、何か読み落としがあったのかと思った。
「どうして8個って答えたの?」
そう聞くと、息子は少し困った顔で説明した。
「赤いボールが4個あって、青いボールが6個でしょ?全部で10個だから、赤いボールを2個取ったら8個になるよ」
説明は完璧だった。
「じゃあ、どうして間違いだと思うの?」
「先生が、問題をちゃんと読んでないって言ったから……」
息子は答案用紙を見つめながら、小さな声で続けた。
「僕、何回も読み直したんだけどな」
その言葉を聞いて、胸が痛くなった。
私はもう一度、問題文を最初から読んだ。
赤いボールが4個。
青いボールが6個。
赤いボールを2個取り出した。
残りは8個。
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