三月二十二日早朝、天皇皇后両陛下は羽田空港から石川県の能登半島に向けて出発されました。そこは先日発生した地震の被災地で、多くの住民が復旧と復興作業に追われている場所です。地元の状況を考慮し、両陛下のスケジュールは非常にタイトで、昼食の時間も確保できないくらいでした。そのため、軽食を持参し、羽田空港で簡単に済ませた後、直ちに現地へ向かいました。

両陛下は現地ではマイクロバスを使用し、多くの関係者と共に行動することで復旧作業の妨げにならないよう配慮されました。このような細やかな配慮は、多くの人々から感謝の声が上がりました。一方、過去に上皇后両陛下が被災地を訪問された際、瓦礫が散乱する街中を複数の車両で移動されたことがあります。この行動の違いを見ると、常に他者を思いやる皇后雅子さまの姿勢が浮き彫りになります。

被災地に到着された両陛下は、最も被害を受けた場所へ赴き、深々とお辞儀をして哀悼の意を表されました。

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