「答えは5に決まってるだろ!こんな問題で悩むなんて、頭が固いんじゃないか?」
地域の交流センターで開かれたクイズ大会。
スクリーンに映し出された1枚の問題を見て、参加者たちは一斉に考え始めた。
そこには、こんな文章が書かれていた。
「私は4と6の間にいます。でも、5ではありません。私はなんでしょう?」
私は最初、数字の問題だと思った。
4と6の間なら、当然5。
ところが、司会者は笑顔で言った。
「正解は、必ずしも数字とは限りませんよ」
その言葉を聞いて、隣に座っていた男性が鼻で笑った。
「いやいや、4と6の間なら5しかないでしょう。こんなの小学生でも分かりますよ」
彼は地元の会社で管理職をしているらしく、先ほどから他の参加者の答えにも上から目線で口を出していた。
「もっと論理的に考えないと駄目ですよ」
そう言って、周囲の人を見下すように笑っていた。
私は問題文をもう一度読み直した。
確かに、数字として考えれば5だ。
でも、問題には「数字の中で」とは書かれていない。
私はゆっくり手を挙げた。
「もしかして、野球に関係がありますか?」
司会者が興味深そうにこちらを見た。
「どういうことでしょう?」
私は説明した。
野球には守備位置ごとに番号がある。
4番はセカンド。
6番はショート。
そして、その2人の間にあるのが二塁ベース。
つまり、4と6の間にいるけれど、5ではないもの。
答えは「二塁ベース」だった。
「おお!なるほど!」
会場から驚きの声が上がった。
ところが、隣の男性は納得していなかった。
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