「178……123……えっ、これってそんなに高いの?」
血圧計から出てきた紙を見た瞬間、私は思わず数字を読み直した。
最高血圧178、最低血圧123。
そして脈拍は105。
2026年11月4日、午後1時32分に測った結果だった。
最初は、少し高めに出ただけだろうと思った。
でも、紙の下に印刷されていた血圧の分類表を見ると、重度の高血圧を示す位置に印が付いていた。
「ちょっと待って。こんなに高いの?」
私は何だか不安になった。
というのも、自分では体調が悪いという感覚がまったくなかったからだ。
頭痛もない。
めまいもしない。
息苦しいわけでもなく、普通に歩ける。
いつもと変わらず生活しているつもりだった。
「こんなに元気なのに、血圧だけ異常ってことあるの?」
半信半疑のまま、スマホで調べてみた。
ところが、検索結果には病院への受診を勧める情報が次々に出てきた。
「えっ……病院に行かなきゃいけないレベルなの?」
そこで初めて、少し怖くなった。
実は私は、毎日精神科で処方された薬を飲んでいる。
今まで特に大きな問題を感じずに服用してきたけれど、今回の数字を見て、ふと気になった。
「もしかして、薬の影響なのかな……」
薬の種類によっては、血圧や脈拍に影響するものもあるらしい。
ただ、今飲んでいる薬が原因なのかどうかは、自分では判断できない。
勝手に薬をやめるわけにもいかないし、まずは医師に相談しなければと思った。
私は翌日、かかりつけの内科へ行くことにした。
ところが、その日は休診日だった。
「今日診てもらえたらよかったのに……」
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