「絶対36だって!こんなの小学生でも分かるだろ!」
「何言ってるの?24でしょ!」
目の前で2人が、たった1問の計算問題を巡って本気で言い争っていた。
私は最初、何をそんなに熱くなっているのか分からなかった。
ところが、問題を見せてもらって少し驚いた。
そこに書かれていたのは、
「6+6÷6+6=?」
たったこれだけだった。
「えっ、これでケンカしてるの?」
思わず笑ってしまった。
だって、使われている数字は全部6。
足し算と割り算があるだけで、複雑な計算なんて何もない。
「俺は36だと思う!」
男性は自信満々に言った。
すると女性が、すぐに反論した。
「いやいや、24でしょ!ちゃんと考えた?」
「考えたから36なんだよ!」
「絶対おかしいって!」
私は2人の顔を交互に見た。
「ちょっと待って。そもそも、どうやって計算したの?」
男性は勢いよく説明し始めた。
「だから、6を足して、割って、また6を足すんだろ?」
しかし、途中で手が止まった。
「あれ……?」
女性も紙を見つめている。
「数字は簡単なのに、なんか分からなくなってきた……」
私は思わず苦笑した。
実は、この問題には多くの人が引っかかるポイントがある。
それは、計算する順番だ。
足し算、引き算、掛け算、割り算。
これらが1つの式に混ざっている場合、すべてを左から順番に計算するわけではない。
基本的には、掛け算と割り算を足し算と引き算より先に計算する。
つまり、
「6+6÷6+6」
という式では、まず真ん中の「6÷6」を計算する必要がある。
「6÷6って、いくつ?」
私が聞くと、2人は同時に答えた。
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