「お姉ちゃん、ちょっと待って!背中どうしたの!?」
姉の背中を見た瞬間、私は思わず声を上げた。
肩から腰にかけて、赤いブツブツがびっしり広がっていた。小さな発疹がいくつも重なり、ところどころ大きく盛り上がっている。
「さっきよりひどくなってない?」
「うん……なんか、どんどん増えてる気がする」
姉は不安そうに答えた。
実はその少し前、姉は浴室で大きなクモを見つけていた。
脚が長く、壁に張り付いていたという。
最初に写真を見たとき、私も驚いた。
「えっ、こんな大きなクモが家の中にいるの!?」
姉はそのクモに刺されたと思っているらしい。
そして、そのあとから皮膚に異変が出たという。
ただ、実際にどの種類のクモだったのか、刺されたところをはっきり確認できたのかは分からない。
私は最初、虫刺されなら少し時間が経てば落ち着くのではないかと思っていた。
でも、姉の背中はそんな軽い状態には見えなかった。
「これ、普通の虫刺されなのかな……」
「私も分からない。さっきより赤くなってる」
さらに気になったのが、姉の手だった。
「手がずっと震えてるんだけど……」
「えっ?いつから?」
「ブツブツが出てから。全然止まらない」
その言葉を聞いて、急に怖くなった。
皮膚に発疹が出るだけなら、何らかの刺激やアレルギー反応かもしれない。
でも、手の震えまで続いているとなると、単なる虫刺されだと決めつけるわけにはいかない。
「お姉ちゃん、ちょっと座って」
私は姉に無理をしないよう伝えた。
背中をもう一度確認すると、赤い部分が広範囲に及んでいる。
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